


リンパとは?
最近、TVや雑誌で「リンパマッサージ」や「リンパドレナージュ」といったリンパを流すという言葉をよく聞くようになりましたが、「リンパってそもそも何?」っていうお話も聞きますので、ここで少しご紹介をします。
「リンパ」は、リンパ節・リンパ管・リンパ液・リンパ球などの総称を「リンパ」と呼んでいます。
一般的にリンパは、血液から染み出た組織液のことを言います。
血液の中の血しょうの一部が血管の外にしみ出し、リンパ管に回収されリンパ液となります。
リンパ液の流れる道をリンパ管と言います。「リンパ管は体中に張り巡らされている」管になります。
内臓や皮膚といったところにも網の目状に広がっています。リンパ液はリンパ管を通って体中を流れていることになります。
体内のあらゆるおころには、血管とリンパ管が巡っており水を運んでいます。
当然、細胞と細胞の間にも体液が流れています。この体液を間質リンパ液といいます。
この間質リンパ液は、血管から出た酸素と栄養素を含む体液で、細胞に酸素と栄養素を送り、また細胞から出る老廃物を排出する役割があります。
この間質リンパ液という体液を循環させるのが筋肉のポンプ運動です。心臓と同じような役割を担っています。
「リンパの役割」は、「老廃物の回収と排泄」・「細菌を退治」・「ウイルスへの抗体を作る」・「異物や細菌を血管に入れない」など血液中のゴミ「老廃物)をきれいに排泄するのがリンパになり、身体にとってとても重要な役割を担っている器官になります。
リンパ管の通り道に800ヶ所ほどの「リンパ節」と呼ばれる節があります。リンパ管の集まったリンパ節は、リンパ液に含まれる細菌や異物を除去する役割を担っています。
「血液との違い」は、血液は心臓をポンプとして全身に流れていますが、リンパ液は、筋肉の働きによって自発的に流れています。運動不足になるとリンパが滞りやすくなってしまいます。
リンパの滞りによって、「冷え」・「むくみ」・「疲れやすくなる」・「免疫力の低下」など、さまざまな悪影響が起きてしまいます。
リンパ液は、リンパ節でろ過作業を繰り返しながら綺麗な血液として心臓へと流れていきます。
血液は、酸素と栄養素を体中の細胞に届けております。
酸素や栄養素が細胞に届くことで、細胞の栄養失調や酸欠状態を解消し元気にしています。
ここで出た老廃物をリンパ液がリンパ管を通って心臓へと戻します。簡単なイメージとして、血液が「上水道」の役割、リンパが「下水道」の役割をしています。
ちなみに血液は、体内を一周するのに約20秒~30秒といわれていますが、リンパ液の循環は、8時間~12時間かけて心臓に戻るといわれています。
ではなぜリンパが滞りるのか?の原因は、ストレス・運動不足・食生活の乱れ・寝不足などがあげられます。
リンパの滞りを解消するには、「日々の過度なストレスを溜めこまない」・「ウォーキングなどで汗をかく」・「お風呂に入ってマッサージをする」・「睡眠不足など不規則な生活を改善」するだけでもリンパの滞りは解消していきます。


①頸部リンパ節(首の付け根)
首に300個以上のリンパ節がこの頸部に集中しています。
ここが滞ると、頭痛、肩こり、自律神経の乱れなどが起こります。
②鎖骨リンパ節
すべてのリンパが最後にはこの鎖骨リンパに合流します。鎖骨リンパ節は、老廃物の最終出口がある場所になります。
ここが滞ると、慢性的な肩こり、肌のトラブル(アトピーなど)、老化、倦怠感などが起こります。
③腋窩(えきか)リンパ節(脇の下)
ここが滞ると、肩こりや腕の痛み、二の腕のたるみなどが起こります
⓸腹部リンパ節
ここが滞ると、子宮や腸の働きが悪くなり、便秘・生理痛・子宮や卵巣の病気などを引き起こしやすくなります。
⑤鼠蹊(そけい)リンパ節(足の付け根)
ここが滞ると、下半身が太くなったり、むくんだり、冷えたり、生理痛などが起こります。
⑥膝窩(しっか)リンパ節
ここが滞ると、ひさの痛み、足のむくみ,冷えの原因になります。滞りがひどくなると血管やリンパ管が腫れて静脈瘤になったりします。「足は第二の心臓」と呼ばれるほど重要なリンパ節になってきます。
またむくみを放置していると、セルライトの原因にもなってきます。

